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4年ぶりの海開き

宮城県塩釜市の桂島。
震災後4年ぶりの海開きがニュースになっています。
震災直後はとても裸足で歩けなかった浜が、
島の人たちやボランティアの人たちの手によって海水浴ができるようになったそうです。

震災というと思い出すことがあります。

宮城県の海際で被災しました。
被害は車が流されたくらいでしたが、会社に津波が浸水したため、
震災後、本社がある埼玉に移動して短期出張という形で仕事をしていました。

取るもの取らずに移動したため、持ち物も少なく埼玉で調達しました。
宿泊先の近くにあったドラッグストアでのこと。

もう切れかけていたファンデーションを買うためにドラッグストアに行きました。
わたしが使っていたのがちょっとめずらしい種類だったため、
化粧品担当の店員さんにいろいろ調べてもらってお話する機会があったのです。

調べてもらう過程で自分が宮城で被災した話をしました。
すると、その若い女性の店員さんが目に涙を浮かべはじめたのです。

わたしは、この店員さんは家族や知り合いが被災地にいて、心を傷めているのだと思いました。

ところが話を聞くと、店員さんは被災地に縁もゆかりもないのです。
ただ、ニュースをみて涙を流すほど悲しんでいたのです。

今でも店員さんの涙を覚えています。
こんなに関係のない人の不幸を悲しめる人がいるのかと。

3週間ほどで宮城に帰りました。
わたしは、同じく被災地の住人ではあるけれども、
ボランティアで津波被害に遭われた家の片づけの手伝いに参加しました。

ボランティアに参加しようと思ったのには、
あの店員さんと出会ったことも大きな影響があったと思います。

遠くからボランティアに参加していた方もたくさんいらっしゃいました。

今回、桂島の海開きのニュースをみて、
きっとああいう人たちの力がたくさん集まって、海開きが実現したのだろうと思いました。

それでも、4年かかったのかと。
そんな風にも思いました。




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